株を始めたい主婦必見!失敗しない株の勉強法についても解説!

経済状況の悪化や年金の減額といった理由から、「株を始めてみたいな」このように考えている主婦の方が増えてきています。
確かに株式投資は数ある投資の中でも歴史があり、人気な資産運用の1つです。

株式投資では、企業が発行する株式を売買することで差額分の利益を狙ったり、配当金や株主優待を受け取ったりします。

本記事ではそんな株式投資の勉強方法や、始めるための3ステップ、注意してほしいポイントなど詳しく解説していきます。
株に興味のある主婦のみなさん、ぜひ最後までご覧ください!

株を始める主婦が増えてきている理由

金融先物取引業協会の「外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査」によると、証券取引を行っている投資家のうち専業主婦の割合は「18.2%」となっています。

これは投資家の「約5人に1人が専業主婦」であるということとなり、株を始める主婦が増えていることが伺える結果です。

さらに同調査では専業主婦のうち株式を購入したことがある割合は「28.4%」となっており、投資家ではないものの専業主婦の約3人に1人は株式投資の経験があることが分かります。

なぜ株を始める主婦が増えてきているのか、その理由は3つ挙げられます。

少子高齢化の影響もあり、現在の日本では公的年金だけでは老後の資金が足りなくなる「老後2000万円問題」という話題も出ています。
株式はうまく運用すれば長期的な資金源となるため、老後の貯えの助けとなるでしょう。

長期保有狙いの株式投資であれば、チャート画面に張り付く必要もないため隙間時間で投資を行うことができます。
そのため家事や子育てに忙しい主婦の方にも、株式投資はおすすめの方法です。

株の銘柄によっては、株主優待が貰えることもあります。
金券や企業の商品など豪華なものもあり、株主優待を家族で分け合うことで一家団らんの時を過ごせるかもしれません。

主婦におすすめの株の勉強法とは?

主婦におすすめの株の勉強法について、3つに分けて紹介します。

  1. まずは株の基本について学ぶ
  2. 株の情報に触れる習慣をつける
  3. 少しずつ株の技術を習得していく

3つの順序を踏んで、株式投資を確実に習得していくようにしましょう!

①まずは株の基本について学ぶ

まずは株の基本について学びましょう。

株式投資の仕組みや、トレードに関する基礎知識、専門用語など、基礎知識として学ぶことは多いです。
「難しそう」と感じる方も多いかもしれませんが、初心者向けの勉強教材も多く出ていて、主婦の方でも分かりやすく学べる環境が整っています。

株の基本を学ぶためには以下のようなものを利用すると良いでしょう。

現在の日本ではインターネットの発達により、無料で学習できるコンテンツも沢山あります。
しかしどの教材を使えばいいか分からず不安な方や、早く基本を習得したい方は、セミナーなどでプロの指導を受けた方が早く確実な結果を出すことができるでしょう。

②株の情報に触れる習慣をつける

株式投資は「どれだけ他の人より早く情報を手に入れられるか」が利益を出す鍵となります。
株価が上がる前に、情報をいち早く手に入れることにより「これから株価が上がる企業」を見つけ出すことができるのです。

そのためには、日常生活の中で株の情報に触れる習慣を身に付ける必要があります。

株の情報を収集する方法はいくつかあります。
いずれも日常生活の隙間に取り入れることができるため、空いた時間をうまく情報収集に活用するようにしましょう!

日本経済新聞」とは経済ニュースを集めた新聞で、日経平均株価や株価情報、マーケットニュースなどが数多く載っています。
電子版もでているため、家事の隙間時間などに購読可能です。

インターネット上には数多くの投資情報メディアが存在します。
楽天証券の「トウシル」やマネックス証券の「マネクリ」など、各証券会社が配信している情報も覗いてみると良いでしょう。

朝ごはん中や準備中に、ニュース番組を見ておくことも有効な情報収集の手段です。
朝のニュース番組は経済ニュースに特化していませんが、芸能ニュースや流行の商品から株のヒントを得ることもできます。

③少しずつ株の技術を習得していく

少しずつで良いので、株の技術も習得していきましょう。

アメリカの心理学者スキナーが提唱した学習原理の1つに「スモールステップの原理」というものがあります。
スモールステップの原理とは「学習内容を小さく分割して段階的を踏んで学ぶ方が、学習効果が高い」というものです。

株式投資も同じで、完璧な技術を即座に習得する必要はありません。
スモールステップの原理に基づき、初歩的なことから少しずつステップアップしていけば良いのです。

「株取引は難しい」というイメージを持つ方が多いかと思いますが、段階を踏むことで未経験者でも確実に株の技術を習得することができます

さらに実際の取引の中でしか学べないことも多いため、トライ&エラーで徐々にレベルアップを目指していきましょう!

主婦が株を始める流れ3ステップ

主婦が株を始めるために、以下の3ステップを踏んでいきましょう。

  1. 証券会社に口座を開設する
  2. 株価を見れるツールをダウンロードする
  3. 入金して、実際に株を買う

①証券会社に口座を開設する

ステップ1、証券会社に口座を開設しましょう。

証券会社を選ぶポイントは、いくつかあります。

特に主婦の方に注目してほしいポイントは「ミニ株を取り扱っているか」です。

ミニ株とは、既定の株数よりも少ない単位で取引ができるサービスを指します。

通常の株式投資であれば、1つの銘柄の最低取引数が決められていて、これを「単元株制度」と呼びます。

例えば1株の金額が1,000円で「売買単位100」とあると、最低でも「1,000円(株価)×100(最低取引数)=100,000円」と10万円もの投資金を用意する必要があります。

一方「ミニ株」を採用している証券会社であれば、1株、つまり1,000円だけで投資することができるのです。

主婦の方は、家計との兼ね合いで投資をする方が多いと思います。
そんな中いきなり大きな金額で投資をするのは、気が引けてしまうでしょう。

ミニ株を利用することで少額から気軽に株式投資を始めることができるため、主婦の方にも非常におすすめです。

②株価を見れるツールをダウンロードする

ステップ2、株価を見れるツールをダウンロードしましょう。

各証券会社は、独自の取引ツールをリリースしている場合が多いです。
株を始めたばかりのころは特別なツールを用意する必要はないため、こういった証券会社提供のツールを利用すると良いでしょう。

主婦の方におすすめの証券会社ツールを2つ紹介します。

楽天証券が提供するスマートフォンアプリ「iSPEED」は使いやすく、主婦の方にもおすすめです。

お気に入りの株を登録しておくことで、隙間時間にサッと株価を確認することができます。
また「Market Today」や「トウシル」といったマーケット情報を集めたメディアも用意されていて、家事や子育ての合間に手軽に情報収集が可能です。

「iSPEED」さえあれば、株価の確認から株取引、情報収集までスマホ1つで行うことができます

SBI証券が提供する「HYPER SBI」はテクニカル分析に強いチャート画面で、株初心者から上級者まで人気のあるツールです。

チャート画面では過去20年以上さかのぼった株価の値動きが確認できたり、テクニカルチャートを約40種類用意していたりと、様々な角度から株を分析できるようになっています。

また「スピード注文」機能で最短ワンクリックで株の売買ができ、忙しい主婦の方でも簡単に株取引を行うことができます

③入金して、実際に株を買う

ステップ3、実際に株を買ってみましょう。

ほとんどの証券会社での株の注文時に「銘柄コード」、「株数」、「注文方法」を入力する必要があります。

銘柄コードとは、株の銘柄ごとに付けられている番号のことを指します。
例えばトヨタ自動車の株を注文する場合であれば「7203」を入力すれば良いという訳です。

株数は、何株購入するか入力します。

注文方法とは、その名の通り株式をどの様に注文するか選択するものです。
代表的な注文方法に「成行注文」と「指値注文」があります。

成行注文とは、現在の相場の値段で株を注文する方法です。
即座に株を手に入れることができるため、最初はこの成行注文から株取引を始めてみると良いでしょう。

指値注文とは、株価を指定して注文する方法です。
「株価がここまで下がったら買う」などの指定できるため、うまく利用することで成行注文よりも有利に取引を進めることができます。

その他にもいくつか注文方法がありますが、株式投資に慣れるまではこの2つの注文方法を利用すれば良いでしょう。

主婦が株で失敗しない為の4つのポイント

主婦の方が株で失敗しない為のポイントは、4つあります。

  1. 信用取引をしない
  2. 損切りルールを決める
  3. 分散投資をする勉強をする
  4. 経営が悪化している企業の株は手を出さない

全て初心者が株を安全に運用するための、基本的なポイントとなります。
しっかりと押さえて、失敗せずに株を運用できるようにしましょう。

①信用取引をしない

主婦の方、とくに初心者であれば、信用取引は行わないようにしましょう。

株年投資の取引方法は「現物取引」と「信用取引」の2種類あります。

現物取引とは、実際にある資産を元に株式を売買するものです。
一方信用取引は現金や株式を担保として、実際の資産よりも多くの取引を行うものです。

簡単に言うと信用取引とは「借金」をしていることと同じ、と考えていただけば分かりやすいかと思います。
つまり信用取引で損失が出た場合、損失分は負債となってしまうのです。

主婦の方であれば子供の教育費用や老後の資産といった、ライフイベントのために株式投資を始める方が多いかと思います。
せっかくお金を貯めるために始めたのに、いざ必要な時にお金が無い、それどころが借金がある、こんな事態に陥らないように現物取引を心がけましょう

②損切りルールを決める

株式投資を始める前に「損切りルール」を定めておくことをおすすめします。

損切りとは株価が下落し損失を出している時に、それ以上損失が膨らまないように決済を済ませることを指します。
株式投資において引き際は非常に重要で、適切に損切りができるかどうかが「株式投資の運命の分かれ道」といっても過言ではありません。

株には価格変動や企業の業績などのリスクがあり、予測できない値動きをすることが多々あります。
そういった予想外の事態が起こると、プロの投資家でさえ、パニックに陥り失敗を重ねてしまうことあるのです。

損切りラインをルールとして決めておくことで、気持ちに引っ張られることなく冷静な取引を行うことができます。
そのため「損切りルールをあらかじめ決めておく」そして「損切ルール絶対に厳守する」、このことを心に決めておきましょう。

③分散投資をする勉強をする

分散投資とは投資対象を複数持つことにより、投資のリスクを軽減させる方法です。

そして株式投資における分散投資の基本は「複数銘柄に投資する」ことです。
複数銘柄に投資することで、1つの銘柄の株価が暴落しても他株式を持っているため損失を抑えることができます。

株式を買う時には手持ちの資金でどの銘柄を何種類買うことができるか、その割合から「ポートフォリオ」をしっかり組むようにしてください。

他にも投資金の中で割合を決め、株式投資以外の投資方法を持つことも良いでしょう。

④経営が悪化している企業の株は手を出さない

経営が悪化している企業の株には手を出さない方が無難です。
経営悪化している企業の株価は「落ちている」もしくは「これから落ちる」ことが多いです。

プロの投資家の中には「現在は経営状況が悪化しているが、将来的に回復の見込みがあるため株価が安い今のうちに買付しておく」という方もいます。
しかしそのまま経営が悪化すると倒産ということもあり、倒産するとその瞬間に株式は価値のないものとなってしまうのです。

株の格言に「落ちてくるナイフは掴むな」というものがあります。
意味は”急落時の投資は、落ちてくるナイフを掴むようなもの。どんなに魅力的でもそんな状態のナイフを掴むとけがをする。”です。

主婦の方であれば「家計の余剰金」を資産運用や投資に回す方も多いかと思います。
余剰金が増えれば結果オーライという中で、わざわざ危ない橋を渡る必要は全くないということです。

まとめ

株式投資は、老後の資金源や隙間時間で取引ができることから、主婦の方に人気の投資方法です。

最近はインターネット等の情報源の発展から、初心者の主婦の方でも株式投資を勉強できる環境が整っているといえます。

本記事の「主婦が株で失敗しない為の4つのポイント」をしっかり押さえつつ、資産形成の一環として株式投資を始めてみてはいかがでしょうか?

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