FXの正しい勉強方法とは?初心者は勉強会に参加すべきか解説!

「FXを始めたいけど、勉強方法が分からずに困っている」そんな方、いませんか?
確かにFXは勉強すべきことが多く、間違った勉強をしてしまったために、途中で挫折してしまう方も多いです。

本記事では、FXで知っておくべき基本用語や正しい勉強方法、初心者が勉強会に参加すべき理由について、詳しく解説していきます。

FXの勉強方法が分からずに悩んでいる初心者のみなさん、ぜひ参考にしてみてください!

最低限知っておくべきFXの4つの基本用語

FX初心者の方がFXを始めるにあたって、最低限知っておくべき4つの基本用語があります。

  1. スプレッド
  2. レバレッジ
  3. スワップポイント
  4. ロスカット・証拠金

それぞれの用語について、詳しく解説していきます。
どれも基本的なことなので、しっかりマスターするようにしましょう!

①スプレッド

スプレッドとは、FXにおける通貨の売買時の、売値と買値の差です。
FX取引に必要となる「手数料」と考えていただくと、分かりやすいかと思います。

このスプレッドは、街中の両替場などFX以外の場所でも発生します。
具体的な例として、両替場で「日本円と米ドル」を交換した時を考えてみましょう。

両替時の為替ルートが「売値:1ドル=100円」、「買値:1ドル=102円」であったとします。

日本円で10,000円分、米ドルに両替することにします。
すると、約98ドルの米ドルを手に入れることができました。

今度は、98ドルの米ドルを日本円に両替します。
すると、9,800円の日本円が手に入りました。

この流れを分かりやすくすると「10,000円→98ドル→9,800円」となります。
同じお金を交換しただけなのに、結果的に200円の損失が生まれてしまいました。

この損失が生まれた原因が、両替業者に支払う手数料であり、まさしく「スプレッド」なのです。

ちなみに、この例ではスプレッドが「102円-100円=2円」となっています。

スプレッドはFX取引でも、FX業者の「販売手数料」として、必ず抜かれます。
しかし、そのスプレッドは業者によって異なるため、有利な業者を選択することは自由です。

スプレッドは「幅が狭い」、「幅が広い」と表現され、狭ければ狭いほど投資家にとって有利になります。
FXの業者選びの重要な指標となるため、注意しておきましょう。

②レバレッジ

レバレッジとは、日本語で「テコの原理の”テコ”」の意味を持ちます。
つまり、少ない資金で大きな取引が行えるということです。

みなさんは、FX取引で自分の持っている資金以上の、取引が行えることをご存じでしょうか。

FXは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と訳されます。
つまり文字通り、異なる外国間の為替を証拠金を用いて取引する、ということです。

ここでいう証拠金とは、FX業者に預け入れる資金を指し、取引を行う上での「担保金」の役割を持ちます。

なぜFXには担保金が必要なのか、その理由は、FXが「差金決済」を採用しているからです。

差金決済とは、必ず決済することが決められている取引を指します。
例えば日本円で米ドルを買ったら、必ず同じだけ米ドルを売って日本円にしなければならないのです。

差金決済では、総取引額にあたる資金は必要ありません。
なぜなら必ず決済されるため、売買の損益分の資金さえあれば良いからです。

例えばFXで、「売値:1ドル=100円」、「買値:1ドル=101円」で、10,000円分の日本円を米ドルに換え、その米ドルを日本円に変えたとしましょう。

すると実際の動きは「10,000円→約99ドル→9,900円」となります。
この取引で実際に必要なお金は、損失分の100円さえあれば良いことが分かりますね。

つまり、総取引額の10,000円は実際には必要ない、というわけです。

この仕組みを活かし、FXでは損失分を補填できると考えられる分の「証拠金」さえ預け入れれば、実際の資金よりも大きな金額で投資を行えます
この実際よりも大きな資金を動かす取引を「レバレッジ取引」と呼ぶのです。

このレバレッジは、業者によってかけられる倍率が変わってきます。
例えば「レバレッジ3倍」とあれば、証拠金の3倍の総取引額で、FX取引ができるという意味です。

ちなみに日本では、レバレッジは「最大25倍」までと決められています。

③スワップポイント

FXで利益を狙う基本的な方法は、為替間のレートの違いを狙った「為替差益」です。
それ以外にも利益を狙う方法に「スワップポイント」が挙げられます。

スワップポイントとは、異なる外国間の為替の「金利差調整分」を指します。
実はFXでは、実際の通貨が交換されるのと同時に、金利も交換されているのです。

金利とは、お金を持っていることで貰える、配当金のようなものです。
みなさんも銀行にお金を預け入れていると、金利分のお金が増えていた経験があるかと思います。

金利は、各国の通貨によって異なります。

低金利で知られている日本円の金利は、0.1%ほどとなっています。
一方高金利で知られているトルコリラは、金利が18%をつける日もあるのです。

日本円とトルコリラのように、金利差がある通貨を交換する場合、金利の差額を調整する必要があります。
そしてその金利差を「スワップポイント」と呼びます。

例えば高金利通貨の「トルコリラ」を買って、低金利通貨の「日本円」を売ると、スワップポイント分の利益を得られます。
逆に低金利通貨の「日本円」を買って、高金利通貨の「トルコリラ」を売ると、スワップポイント分の損失が生まれてしまうのです。

実際のスワップポイントのやり取りは、ポジションを保持しておくだけなので、非常に簡単です。
スワップポイントは、金利差がある状態で翌営業日、つまりNYクローズを持ち越すと、受取りもしくは支払いが発生します。

特にややこしい手続きも必要ないため、チャートを追う時間がない投資家の中には、スワップポイント狙いの長期運営を行っている方もいます。

ただし、次の章で紹介する、ロスカット等でポジションを保持できなくなる可能性もあるため、注意が必要です。

④ロスカット・証拠金

ロスカットとは、その名の通り損失を強制的にカットされてしまうことを指します。

FXでは売買の損益分の資金を「担保金」として、預け入れ、取引を行います。
その担保金のようなものを「証拠金」と呼びます。

FXでは取引総額分の資金は必要なく、損益分の資金さえされば良いと「②レバレッジ」の章で説明しました。
つまり、見込み損失が証拠金の額を超えた場合、資金が足りなくなってしまうことを意味するのです。

そのため、FX業者は一定の水準以上の損失が発生すると、強制的に保有ポジションを決済します。
これにより、さらなる損失が増えることを防ぎ、証拠金内で損失を抑えるように働きかけるのです。

ロスカットの水準は、証拠金維持率が50%を切った際にロスカットするなど、FX業者によって定められています。
ロスカットとなると強制的にポジションが解除されるため、スワップポイント狙いの運用など、長期運用している場合は特に注意が必要です。

また、ロスカットが行われた場合でも、状況によっては証拠金でまかなえないほど損失が増えてしまっている場合があります。
その場合「追証」といって、さらに証拠金を追加投入しなければなりません。

その際にもし資金がなければ、投資家は「借金」を背負う必要があります。
このような事態を防ぐためにも、ロスカットされる前に「損切りライン」を決めておいて、損失を増やさないように運用することが重要です。

FXの正しい勉強方法と進め方

FX初心者が勉強するに当たって、正しい勉強方法と進め方を紹介します。

  1. FXの基礎知識を固める
  2. 取引スタイルを学ぶ
  3. 相場の分析方法を学ぶ
  4. 高度な注文方法を学ぶ
  5. 実際に取引して実践する

順番に沿って勉強して、FXトレーダーを目指しましょう!

FXの基礎知識を固める

基礎知識は、FXを行う上での土台です。
土台がしっかりしていなければ、上澄みの知識を積み重ねても、FXで勝つことは難しいでしょう。

そのため、初心者は最優先でFXの基礎知識を固めていきましょう。
先ほど紹介したFXの基礎用語に加え、損切りルールや投資金の捻出方法など、基礎知識を固めるにあたって勉強すべきことは決まっています。

そんな基礎知識の中から、ここではFXのベーシックな注文方法を説明します。

FXのベーシックな注文方法は「成行注文」と「指値注文」です。

成行注文とは、市場の価格に合わせて注文することを指します。
即座に欲しい通貨が手に入るため、手軽かつ即座に投資が可能す。

指値注文とは、価格を指定して注文することを指します。
自分の指定金額で取引できるため、戦略的に投資が可能です。

取引スタイルを学ぶ

FXには、大きく分けて4つの取引スタイルがあります。

スキャルピングやデイトレードといった短期売買であれば、常にチャートに張り付き、市場の動きを見続ける必要があります。
1日で大きな利益を得ることも可能ですが、ほとんどの時間とFXに捧げることになるでしょう。

スイングトレードや長期保有であれば、短期売買ほど、チャートを気にする必要はありません。
しかし利益が少なくなる傾向にあるため、短期トレードよりも初期の資金を多めに持っておく必要があるでしょう。

このように、同じFXを行うにしても、自分のライフスタイルや用意できる資金によって、取引スタイルが大きく変わってきます

相場の分析方法を学ぶ

相場の分析方法も知っておくと良いでしょう。

FXの相場の分析方法は、大きく分けて2つにわかれます。

1つ目は「テクニカル分析」です。

テクニカル分析とは、チャートの情報を元に、相場を予測する分析方法を指します。
チャートとは、過去の為替の値動きが記録された、グラフのようなものです。

そのチャート上の記録を元に過去のパターンを研究し、未来の予測を行います。
さらにそのパターンから他の投資家の心理を予測し、FX投資に活かすこともチャート分析の重要な要素です。

テクニカル分析でチャートを見る際、移動平均線やMACDといった、テクニカル指標を組み合わせることが一般的となっています。
プロの投資家は、そういったテクニカル線を駆使し、自分なりの分析方法を確立していることが多いです。

2つ目は「ファンダメンタルズ分析」です。

これは、世界の政治や経済の状況を分析し、相場を予測する分析方法を指します。
日本だけではなく、世界のニュースや状況を知らなければならないため、高度な情報収集能力が必要な方法です。

しかし、チャート分析では見極めることが難しい、予想外の事態にも対応することができるため、長期的に見ると良い運用方法ともいえます。

以上、2つの分析方法について簡単に説明しました。

どちらもメリット・デメリット、向き不向きがあります。
両方を組み合わせてFXができると、より有利に運用することができますよ。

高度な注文方法を学ぶ

FXには「成行注文」と「指値注文」といった、ベーシックな注文方法に加え、高度な注文方法もいくつかあります。

1つの注文に対し、保持している通貨の価格が上がった場合は利益確定、下がった場合は損切りする、注文方法です。
ある一定の範囲内にリスクを抑えることができるため、あまり相場が見れない方におすすめとなっています。

保持している通貨が一定の価格を割った場合、自動的に売る注文方法です。
自動的に買い注文を出す「指値注文」と逆のことを行います。
損失が多きくなる前に「損切り」ができるため、リスクを抑えることができます。

他にも様々な注文方法があります。
よりリスクを抑えたり、より利益を狙えたりするため、勉強していざという時に使えるようにしておくと、良いでしょう。

実際に取引して実践する

一通り学び終わったら、実際にFXの取引を実践してみましょう。

実践するメリットは2つあります。

勉強して知識を付けることは重要ですが、それだけでは実践で使えるものにはなりません。
知識は実践を通してこそ、自分の力となるのです。

また、実践を通すと経験値が増えていきます。
FX投資を長く続けている投資家は、自分の投資スタイルやルールを持っています。

経験値を増やすことで、自分のスタイルやルールを確立することができるのです。

FX取引は、業者によっては約100円から始められるところもあります。
実践するからといって、大金をかける必要はありません。

むしろ、初心者は利益を出せない場合が多いため、なくなっても良いような少額資金で始める方がおすすめです。
少額から実践してみて、知識や経験を増やしていってください!

FX初心者は勉強会やセミナーに参加するのもおすすめ

ここまで初心者の方に知っておいてほしい、FXの様々なことについて説明しました。
しかし、この記事に載せた知識だけでは、まだまだ情報が足りません。

そのため、FXを始めるにはさらに勉強を進める必要があります。

初心者の方におすすめする、FXの勉強方法は「勉強会やセミナーに参加する」です。

勉強会やセミナーをおすすめする理由は3つあります。

勉強会やセミナーに参加すると、プロの投資家が必要な情報を教えてくれます
そのため、FXに関する正しい知識を学べるうえに、独学とは比べ物にならないほど速い速度で勉強できるでしょう。

また、疑問点をすぐに解決できたり、資産運用のプランの組み立てを手伝ってもらえたり、独学とは比べ物にならないほどメリットがあります。

一方勉強会やセミナーは、独学に比べて、まとまった時間やお金が必要です。
しかしトータルで考えると、情報量でも学習速度に関しても、一番コスパ良く学習できます

そのため、本格的にFXを始めたいと思っている場合は、一度参加してみると良いでしょう。

まとめ

FXの勉強は、基礎知識を固めることから始まります。
基礎知識という土台が固まってから、取引スタイルや分析方法、注文方法を順番に学習することが、正しい勉強方法といえるでしょう。

最近は、インターネット上にもブログや動画など、無料のFX学習コンテンツがあり、独学で勉強を行おうと思っている方も多いかと思います。
しかし、正しい情報を最短最速で勉強できるため、本格的にFXを始めたい初心者は、勉強会やセミナーに参加する方がおすすめです。

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